法律上の離婚原因はないが早期に離婚できた事例
- 職業:
- 会社員
- 婚姻年数:
- 1年未満
- 子供の有無:
- なし
- 問題の原因:
- 相手の性格を理解しないまま結婚してしまった
ご相談内容
結婚相談所で知り合って2カ月で結婚した。親の介護、金銭面での考え方に違いがあることが分かり、言い争いになると恫喝する態度に不安を覚えたため、1カ月で依頼者が家を出て別居した。妻から婚姻費用の請求を受けている。早く離婚したいが、妻は離婚に応じないと言っている。
一言アドバイス
離婚調停は公平かつ納得の行く解決が図れるメリットがあるものの、時間がかかる側面は否定できません。それでも双方に弁護士がいる場合は、調停開始前あるいは調停期日間に交渉を進めることでスピーディーな解決を図ることも可能です。
アドバイス詳細
妻から婚姻費用請求の調停申立を受けたことから、同時に依頼者からも離婚調停を申し立てました。依頼者の話を聞く限り、法律上の離婚原因はなさそうに思えます。別居は始まったばかりでもあり、早期に離婚するためには、妻の合意を得るための交渉をすることになりました。
妻は当初離婚しないと言っていましたが、依頼者と知り合ってから数カ月しか経過しておらず、本当に結婚を継続したいとも思われませんでした。実際、当職が受任通知を送ると、妻も弁護士に依頼して協議が始まり、離婚の可能性があることが分かりました。
そこで、依頼者には金銭での解決がベターであることを説明し、支払い可能な金額の検討をした上で第1回調停期日に臨みました。調停では、妻も離婚に気持ちが傾いていることが分かりましたので、冒頭から解決金(未払の婚姻費用も含めて)の協議、マンションからの退去方法(依頼者名義で借りている)を行いました。
そうして、第1回調停期日で和解が成立しました。交渉開始からみても3カ月で解決することができました。
その他の解決事例
公正証書作成後に再協議して条件を修正した事例
- 職業:
- 会社員
- 婚姻年数:
- 6年
- 子供の有無:
- 有り(2人)
- 問題の原因:
- 適切でない公正証書を作成してしまった
ご相談内容 相談者の不貞が妻に発覚して離婚を求められた。妻からは、親権、算定表より高い養育費、残り数十年の住宅ローンの返済、相場より高い慰謝料を要求された。 条件を飲めば子どもと面会を認めると言われ、相談者は離婚条件に合意した。相談者は弁護…
- 職業:
- 会社員
- 婚姻年数:
- 35年
- 子供の有無:
- 有り(2人)
- 問題の原因:
- 妻からの過大な財産分与の要求
ご相談内容 結婚30年を超える夫婦。子どもは成人し、既に結婚生活は破たんしていた。夫から依頼を受けて離婚調停を申し立てる。妻は自宅に加えて多額の金融資産の主張してきた。過大な財産分与の要求であることは明らかであった。 一言アドバイス 財産分…
夫が親権を獲得できた事例
- 職業:
- 会社員
- 婚姻年数:
- 7年
- 子供の有無:
- 有り(1人)
- 問題の原因:
- 子の監護権及び親権の争い
ご相談内容 小学生の子ども1人がいる夫婦。ここ数年は夫婦仲が悪く、依頼者の夫からは「離婚したい。子どもの親権は取りたい。」と相談を受けていた。当初は、子どもを連れて別居を強行しても、妻に法的手続を取られるリスクがあったので話し合いを継続する…